受け取った賀状の中に命の響きが込められて 私の心琴に強くふれるものがある。
■「
シブとく生きています。」
ミミズが這ったようなたどたどしい字でただそれだけだが命の叫びだ。脳梗塞で倒れてもう5年以上闘病生活を続けている先輩だ。いつまでもシブとく生き抜いて欲しい。
■「当方も無事越年 2月に大阪高島屋で個展予定です。」
今年97歳になられる日本彫刻界の最高峰 長谷川昂先生のお便り、一昨年大阪と東京で2度個展を開いたばかり、その並外れた創作意欲に脱帽。すごい!!の一言。
■名筆で有名なAさん 名筆が迷筆になり全体が斜めに傾斜している。危険だ病院で精密検査が必要。
■うつ病が噂されていたAさんからの賀状は奥さんの代筆・・・・少し心配だ。
■「昨年は過労が原因で4ヶ月も入院してしまいした。反省しきりです。新年を迎え神に感謝しています」・・・と実感込めたある議員からの賀状。
長く会っていない多くの友人から 会いたい!!呑みたい!!などの一行書きがあり、続いてやせたい!!歳はとりたくない!!である。歳は誰しもとりたくない。しかしこれも考え方一つ。
数年前 産経新聞の「朝の詩」に投稿された一般読者の「砂時計の詩」がある。
「1トンの砂が 1年の時を刻む砂時計があるそうです その砂が 音もなく巨大な容器に積もっていくさまを見ていると 時は過ぎ去るものではなく 体の内に積もりゆくものということを 実感させられるそうです」
昔、昔私が京都を旅していて 心にのこった言葉がある。
重ねる歳の美しさ また一つ季節重ねて