△ ようやく雨が止んで初夏の日差しが輝いた…雨上がりのシャッターチャンスなのでカメラを持って直ぐに紫陽花を撮影するために裏庭に回った。雨粒が真珠の玉のように美しく光っていて額紫陽花の色を一層神秘的に演出していた。
写真を撮り終わって周辺の壁を見て驚いた…ムカデの子供みたいな虫が100匹~200匹の集団になって何ヶ所にも存在して蠢(うごめ)いていた。直ぐにネットで虫の種類と撃退方法を調べて午前中いっぱい駆除作業に当たった。
虫の名はヤスデ…写真をお見せしたかったが想像を絶する気持ち悪いもので「皆さんにはお見せしない方がいいわ!」と妻に言われたので写真掲載を止めた。
ヤスデは“湿った土の中”や”落ち葉の下”に生息しています。落ち葉などの腐植物質や、キノコなどの菌類を食べて土に戻してくれる、いわば益虫(ただしくは有益な動物)です。
そんな彼らが年に二回ほど大量発生する時期、それが「梅雨」と「秋雨」シーズンなのです。
特に長雨が降ったあとに大発生することが多く、人家周辺の土壌から出てきた大量のヤスデは、室内にまで入ってくることもあります。雨が降るとどこからともなく現れ、「梅雨明け」や「冬」になるとぱったりと姿を見なくなります。団を形成することが多い。
雨が降る降らないに関係なく、ヤスデはもともと集団を形成する性質があるようです。ふだんは“土の中”や“落ち葉の下”に隠れて見えないため、大量にいたとしても目立たないのでしょう。
ちょうど繁殖サイクルが重なる
ヤスデは6~10月によく見られますが、これは繁殖サイクルが大きく関係しています。8~10月の間に産卵し、それらが10月下旬頃に孵化したあと、ちょうど梅雨の時期である6月に成虫になります。
一度に150~300個も産卵するといわれており、それらが一度に成長することで“突然”大量発生したように感じられるのかもしれません。一体なぜ、雨が降るとヤスデがたくさん出てくるのでしょうか。