△ 知人の紹介で整体に来院しているAさんはお役所仕事を退職して3年目…肩凝りもひどいが頭の固さは稀に見る硬度でダイヤモンド以上だった。そのAさんが2度、3度と来院回数を重ねるほどに大変化をして私の話をすべて興味を持って聞くようになった。
そのきっかけは最近テレビで放映された北海道の18000個のトマトのビデオをお見せしてから…同じ1本の苗が巨木になり次々と実を結ぶ凄さに、本当に驚いていた。
「トマトでさえ環境が整えばこのような驚異的な成長を遂げるのだから人間に環境を与えると何になるのでしょう?」私はいたずら半分にAさんに問いかけた。
私は平成7年に13000個のトマトが実った記録映画を観て感動した…20年以上前の話だ。その映画は「地球交響曲第一番(ガイアシンフォニー)」という自主上映でしか観られない映画だった。
自主上映などしたことのない私にこの映画の話を持ってきた友人のS君が私に囁いた「50万円あれば会場を借りて実現できます…25万円ずつ出し合って二人で観ませんか?」
その地球交響曲は第八番まで制作された…そして松山で全て上映することが出来た。私の一生を変えた友人のS君の囁きの話にもAさんは興味を持った。そして阪神大震災の支援活動の松山チームの話をするとAさんの頭の固さが豆腐の様に柔らかくなった。
「18000個分実を付けて成長した人間は何でしょうね?」と尋ねられたので「それがキリストであり、釈迦であり、空海さんだとしたら」とお答えした。
巨木にそれだけ実を付けたら皆が仰ぎ見てくれるようになる…誰にでも可能性がある。Aさんはそれに気が付かれたのだ。