クフ王のピラミッドクフ王の彫像△ 紀元前2560年頃に約20年の歳月をかけて建設されたクフ王のピラミッドが素粒子物理学国際研究チームの最先端科学ミュー素粒子を活用してピラミッド内部に大空間を発見 したことが発表された。エジプトの首都カイロ近郊にある世界最大の石造建築、クフ王のピラミッドに未知の巨大空間が存在することを、名古屋大などが参加する国際研究チームが発見し、2日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。考古学の専門家は「王の埋葬室の可能性もある」と指摘、謎の多いピラミッドの構造解明につながることが期待される。
チームは昨年、ピラミッド北側に未知の空間があることを明らかにしたが、今回はより中心部に近くて広い。チームの森島邦博・名古屋大特任助教(素粒子物理学)は「空間の詳しい構造や用途は分かっていないが、ピラミッドの建造方法などを解明する手掛かりになる」と話している。
チームによると、新たに確認された空間は全長30メートル以上。中心部付近にある「王の間」に続く「大回廊」と呼ばれる空間の上方、地上60~70メートルの位置にある。幅1~2メートル、高さ8.6メートルの大回廊とほぼ同じ大きさの断面積があるという。
チームには名古屋大のほか、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)やフランスの研究者らが参加。ピラミッドを破壊せずに内部構造を探るため、宇宙から降り注ぐ宇宙線から生じ、物質を通り抜けやすい性質を持つ「ミュー粒子」を利用して、エックス線写真のように内部を透視する調査を行った。
名古屋大は、王の間の下にある「女王の間」と、女王の間に続く廊下の2カ所に特殊なフィルムを使った観測装置を設置。2015年12月からフィルムを通過したミュー粒子の方向や数を測定すると、空間がない場合よりも飛んでくるミュー粒子の数が多い場所があり、未知の空間があることが示された。
その後、高エネ研が女王の間に設置した別の観測装置でも、大回廊とは異なる空間を確認。さらにフランスなどの研究者がピラミッドの外側から調べると、同様の空間が再確認されたという。〔共同〕
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