

△ 10月4日が我が人生の中でお世話になった先輩の命日。亡くなられてからもう12年になる。
入社後、柔道を教わり、「歌わなくても立っているだけでいいから」と増員のために合唱団に強引に入部させられ仲人もしてくれた。
彼が大阪本社に転勤するときに、柔道部監督と合唱団マネージャーの役を託された。そして本社から再び松山の新事業部に栄転して帰ってきたとき、製造部のエンジニアだった私を人事部の事務職に職場移動させて部下とし鍛えてくれた。
毎日柔道場で激しくぶつかり合い、練習後駅の近くの居酒屋で一緒に飲んだ…その彼は晩年3年8ヶ月に及ぶ闘病生活を続けた。
大腸、肺、肝臓、脳と癌が転移し、何度も入退院を繰り返しながら、いつも前向きに闘い、亡くなる前日もベッドから降りて、1歩1歩歩いて、リハビリをしていたほどで最後までギブアップしなかった。
過去を懐かしみ感謝して想い出すことがご供養の一つになる。2006年10月5日と6日に「大切な人との別れ」を熱筆で掲載している。