WBCの大会の優勝で日本中がその試合内容に感動し狂喜した。 なぜ感動したのか?
それは結果が予想以上だったから、期待した選手が期待以上の活躍をしたから、そして期待以上のドラマが展開されたからだと思う。
プロの仕事は
期待以上の感動を与えること
期待以上のものを伝えること
期待以上に魅せること
そして期待を持ち続けさせること
私を含め多くの人々は、自分の人生に関してどこかでプロ意識を失っている。私の人生は私だけのもの。私にしかできないし代役もいないのだ。
両親の期待、家族の期待、先輩の期待、友人の期待、後輩の期待・・・・いっぱい、いっぱい期待された時期があった。
学校受験、就職、結婚、家庭作り、昇進といろいろなドラマがあった。そして何か結果が出るたびに、自分を含め関係する人々が感動してくれた。
しかし現役から退き、子供たちが独立していくと人生のドラマの舞台が小さくなっていって感動を与える機会が限定されていく。そして周囲からまったく期待されなくなってしまう。
しかし死ぬ瞬間まで自分の人生に関しては自分で責任を持たねばならない。フロなのだから最後まで毅然とプロの仕事を果たさねばならないのだ。
どんなときでも、そして最後の最後まで期待してくれている人がいる。それがサムシング・グレートあるいは宇宙の創造主、宗教的に表現すれば神仏。
それがあるからこそ最後まで夢を持つことができるような気がする。